業務内容 公認会計士・税理士と司法書士による相続手続き

インタビュー

税理士法人アンサーズ会計事務所代表
公認会計士・税理士、1982年千葉県生まれ。
慶応義塾大学総合政策学部を卒業後、新日本有限責任監査法人に就職。数年後、辻・本郷税理士法人に入社し、相続や事業継承の業務に従事。2012年に会計事務所を設立。税務や会計業務に関してのセミナー講師や本を多数執筆。

東京・吉祥寺にある会計事務所。日夜、お客さんの相続や事業継承の悩みを聞き、
解決しているのが代表を務める楠さんです。

都内の高校を卒業し、大学に入学するも、特にやりたいことがなかった楠さん。何か資格を取ろうと思って挑戦したのが公認会計士試験でした。

「大学の授業で簿記などを勉強していくうちに、会計士に興味を持ち始め、大学3年生になる時に、本格的に試験勉強を始めました」

大学を卒業した後すぐに、 資格試験の最難関とも言われる試験に見事合格。 監査法人に入社しました。

初めは監査補助者という形で大手企業などの監査スタッフを務め、同時に社会人としてのイロハを学びました。

そこで4年程経験を積んだ後、会計士の仕事から税理士の仕事をするために会社を移ります。「監査法人で仕事をして、これから先もずっとこういった仕事をするのかと思った時に、違う仕事もしてみたいという思いが湧きました。そこで、前々から興味のあった税務の仕事をすることにしました」

今までしていた仕事とは全く別の業務で、0からのスタートだったと楠さんは言います。

「税務業務をするのはまったく初めてで、一心不乱に仕事をしました。どちらも会計に基づいてはいますが、全く別の仕事です。実務をこなす中で、だんだんと税務の知識を吸収していきました」

公認会計士の代表的な仕事である監査と、かたや税理士の代表的な仕事である税務は、会計という意味では共通しますが、違う仕事だったと言います。

興味の向くままに、新しい仕事に飛び込んだ楠さんでしたが、自分自身で事務所を開きたいという更なる興味が湧き、会計事務所を自分で始めました。

「3年程勤めて、相続や事業継承の一連の流れは出来るようになったので、今度は会計事務所を自身で起ち上げたいという思いが湧いてきました。いずれ挑戦するのであれば、今やろうと思い、チャレンジすることにしました」

思い立ったら実行に移すタイプの楠さん。当時の職場の同僚であった税理士の野上さんと共に、相続、事業継承に特化した会計事務所を設立しました。

前の会社のお客さんを引き継ぐことなく、再び0からのスタート。会社や個人事業主などを相手に、紹介でお客さんを伸ばしていきました。

「相続が発生したけど、相続税の申告の仕方が分からない、会社の資産や事業を子どもに引き継ぐにあたって、どういった段取りでやればいいか分からない、などのお悩みを受け、解決してきました」

今では事務所全体で、年間100社以上から仕事を請け負っています。規模が拡大してきたことにより、新たな税理士の確保と、更に社会保険労務士の人員を増やす予定です。

「会社の顧問業務をしていると、お客さんから雇用関係など、助成金に関する相談を受けることがあり、今までは対応していなかったのですが、これからは社労士の方にも関わってもらい、そういった悩みも解決出来るようにしていきます。決して総合的に悩みを解決するというつもりはないですが、税務と会計の部分に関しては、きちんと解決していきたいです。その都度、必要な人員を入れながら、サービスの質を高めていきます」

事務所を設立し、日々お客さんの悩みを解決することで、規模を拡大していますが、仕事をしてきて苦労を感じたことはあまりないと楠さんは言います。

「この仕事が自分に向いているんでしょうね。税金などに関するお客さんの悩みをお聞きして、解決することで、お客さんがスッキリとしてくれるのが、僕として一番嬉しいです。そこが会計業務の本質的な部分でもあるので、これからも人々の相続や税金の悩みなどを聞き、解決を目指していきたいです。」会計業務に抱く、自身の思いを語ってくれた楠さんです。