岸田政権の掲げる「資産所得倍増プラン」の目玉政策として、2024年の1月から、新しいNISAの制度がスタートします。

従来のNISA制度と、新しいNISA制度との違いを解説します。

①一般とつみたての併用が可能

＜従来の制度＞

・一般NISA

・つみたてNISA

があり、一般とつみたては併用が不可です。

＜新制度＞

一般NISAが「成長投資枠」、つみたてNISAが「つみたて投資枠」として併用が可能になります。

②口座開設期間が恒久化、非課税期間の無期限化

＜従来の制度＞

口座開設期間は、一般NISAが2023年まで、つみたてNISAは2042年まで。

非課税期間は、一般NISAは最長5年、つみたてNISAは最長20年。

＜新制度＞

口座開設期間は恒久化され、非課税期間も無期限になります。

③投資枠の引き上げ

＜従来の制度＞

・一般NISAは年間120万×5年＝600万が上限。

・つみたてNISAは年間40万×20年＝800万が上限。

＜新制度＞

成長投資枠は年間240万、つみたて投資枠は年間120万で計360万が年間の上限。累計の上限は1,800万（うち、「成長投資枠」は1,200万が上限）。

また、従来の制度では、保有している商品を売却しても非課税枠を再利用はできませんでしたが、新制度では、売却した金額の分の累計投資枠を再利用できるようになります。

＜従来の制度と新制度の比較表＞